#4 勢い大島に渡る。船に縁のある旅、夏の海の色

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小倉から鹿児島本線に乗って西へ。宗像市の東郷という駅で降りた。宗像大社がここでの目当てだ。

駅から西鉄バスに乗り換える。バスはおよそ北西の方角に、海に向かって進む。途中、宗像大社辺津宮(へつみや)最寄りのバス停を通る。ここで降りても良いし、終点の神湊波止場(こうのみなとはとば)でフェリーに乗り換え、中津宮(なかつみや)のある大島に渡るという選択肢もある。バスに乗ったところではそのあたり、どうするか決めかねていた。

2308九州_フェリー「おおしま」

結局、神湊という地名に惹かれた。時間的に辺津宮への参拝はできなくなるが、大島を目指すことに決めた。実はこの日の朝、神戸~門司を航路とするフェリーで九州に入ったのであるが、同じ日にまたもフェリーに乗ることになった。振り返ると今回の旅はなにかと船に縁があったようだ。

ちなみに、フェリーに乗り換えるなら先程言ったように終点の神湊波止場まで乗り続ける必要があるのだが、勘違いして3つ手前の神湊入口で降りてしまった。「入口」を港への入口、あるいは島への入口と思ってしまったのだろうか。降りてすぐに自分の間違いに気がついたが、フェリー乗り場までは歩くことにして、神の名のつく町の風情を楽しもうではないかと思い直したのだった。ただし、当然ながらフェリーのダイヤはバスの到着時刻に合わせて設定されているわけで、ハラハラしながら小走りする必要があった。

2380九州_フェリー「おおしま」からの眺め

フェリー乗り場に着いたときには、既に出航時刻が差し迫っていた。息を切らしながら急ぎチケットを購入してフェリーに乗り込む。なんとか間に合った。ほっと胸をなでおろした。

程なくしてフェリーが出港した。今回乗船した「おおしま」は、当然ながら、今朝まで乗っていた船と比べるとずっとずっと小さい。波を乗り越えるたびにグワッと揺れた。沖合に出るほどに風は冷たく、強くなる。写真を撮ろうと構えたスマートフォンが飛ばされそうで、用心する必要があった。だが、それでもシャッターを切り続けたくなる景色が、次々と目の前に広がってくる。夏らしい海、夏らしい空の色だった。