#15. 三角港を訪問。日本の旅と、港について-2308九州

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2308九州_三角港

熊本駅から産交バス・快速あまくさ号に乗って三角西港にきた。景色を見ながら、およそ1時間の道のりだ。

三角西港は明治の三大築港として知られる。他の2つは宮城県の野蒜築港(廃港している)と、福井県の三国港である。

島国である日本には数多くの港がある。それぞれ独自の特徴や歴史を持っており、観光スポットとして知られているところも少なくない。

港について知っておくことは、旅をより深く味わう上で大きな意味を持つように思う。

そこでこの記事では今までに行ったことのある港、名前は知っているが訪れたことのない港を挙げてみようと思う。

情報を整理するというよりは、思いついた事柄に何かしら形を与えておいて、記憶に楔を打っておくような意味合いが強い。

以下、順番は書きたいと思った順で、大きな意味はない。

坊津

同じ九州内の港で、最初に思いついたのが坊津(ぼうのつ)である。

古代より中国(当時は唐、明)との貿易港として栄えたようだ。薩摩国、すなわち鹿児島県の端にあり。位置的な優位性があったことがうかがえる。

後述する博多津、安濃津(あのつ)と並んで日本三津に数えられる。

ぜひ訪れておきたいところだが、アクセスが難しそうだ。

今更ながら「津」の漢字は港の意味を表す。

博多津

九州の港として外すことはできない存在だ。

現在の博多の地名の元となっている(と思われる)。現在の博多の繁栄はこの港あってのことだ。

今回の九州旅行では博多の滞在時間が短く、時間を割くことができなかったが、大都市ゆえ遠くないうちに訪れることができるであろう。

安濃津

古代から中世にかけて三重県にあった港。県庁所在地・津市の由来がこの港である。

伊勢神宮との関連を追っていきたい。

温泉津

「ゆのつ」と読む。その名の通り温泉の湧く港町である。

かつては石見銀山で産出した銀の積み出しで栄えた。江戸時代には北前船の重要な寄港地としての役割を担ったことも押さえておきたい。

温泉街は重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

時系列は前後するが、2024年1月にこの地に宿泊し、閑静な雰囲気にたいへん癒やされた。

兵庫津

平清盛が開いた港。最近「兵庫津ミュージアム」がオープンした。まだ行けていないので覚えておきたい。

呉港

前に行ったときは時間がなくとんぼ返りになってしまったが、独特の景観が印象に残っている。

軍港として知られている。大和ミュージアムには行っておきたい。

舞鶴港

軍港つながりで思い出したので記しておきたい。

ここも行程上、宿泊のために訪れただけなのでしっかりと歩けていない。

呉港、舞鶴港、佐世保港、横須賀港は4大鎮守府とされており、それぞれに特徴がある。

青森港

青森県には2度訪れたことがあり、そのうち1度は青森市中心部に宿泊し、周辺を見て回った。

そのときに青函連絡船・八甲田丸の内部を見学したのだが、非常に印象深かった。鉄道連絡船は日本では既に絶滅したが、青函フェリーはまだ現役だ。

函館港

日本で最初に海外と貿易する港として開港した、明治時代の印象が強い。

だが、港としては室町時代から利用されていたようで、そうすると本州と蝦夷地との関わりという新たな観点で見ることもできる。

神戸港

明治時代に開かれて以来、日本を代表する国際港の地位を担ってきた。

歴史、文化的な側面、地形的な側面、どこを切り取っても面白い。

三角西港からは徒歩で40分程度掛けて、JR三角駅へ。観光列車に乗って熊本駅に帰る。