倉吉から四国沖合へ、飛翔する思考|温泉だらけの標識と火山フロント

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倉吉駅付近の道路標識

倉吉駅から倉吉白壁土蔵群を目指して南へ歩いている途中、面白い道路標識を見つけた。

そこに示されている行き先は、関金温泉、三朝温泉、はわい温泉、東郷温泉…すべて温泉だ。こんなことも珍しいのではないか。

自分の中で温泉といえば大分県だ。だがよく考えてみると、山陰にも城崎温泉(兵庫県)、湯村温泉(兵庫県)、三朝温泉(鳥取県)、玉造温泉(島根県)、温泉津温泉(島根県)といった有名どころがそろっている。なかなかの充実ぶりだ。見直したいと思った。なお、兵庫県の北部は歴史的・文化的に近畿や関西よりは山陰地方にカテゴリするのがしっくり来る。

温泉と聞いて連想されるのが火山だ。山陰においては氷ノ山、大山、三瓶山などが代表的だ。これらの山は中国地方の北端を縁取るように列を成して分布している。これは遥か遠く、四国沖合の南海トラフと平行しているのが面白いところだ。南海トラフはフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んでいる場所である。

先程挙げた火山はこの南海トラフに対応した火山フロントを形成している…とよく説明されると思う(私の勘違いかもしれないが)のだが、少し調べてみて実際にはもっと複雑な因果関係が有りそうだ、という印象を抱いた。

なんにせよ、倉吉の街に居ながら、思考は四国の沖合へ飛び立っていったのが趣深かった。