九州旅行4日目。寝過ごした。
この日の予定
この日は朝早く出発し、豊肥本線、南阿蘇鉄道を経て阿蘇エリアに向かう予定だった。
前もってスケジュールを熟考し、トロッコ列車に乗り、大自然の景色を堪能できるようにも塩梅もしてあった。
そして午後は熊本駅に引き返し、一転して海側、三角港方面へ行くつもりであった。明治時代に石炭の積出港として栄えた場所だ。当時の時代感が感じられることを期待していた。
阿蘇、三角港は距離的にかなり離れている。そのため、これらを1度に回ろうとすると時間的にタイトになり、じっくりと観光することはは難しい。
しかしこれらの地に一通り触れておくことは、熊本という土地の特徴を自分なりに掴む上で、どうしても必要であるように思われた。
無理気味なのを承知で、これらのスポットを今日の行程に詰め込んだのは、そういったことが理由にある。
そして起床した今、現在の時刻を確認し、苦心して組み上げた行程が水の泡なったことを悟ったのであった。
可能性の検討
乗る予定の発車時刻まであと5分。「急げばなんとかなるか…?」と思ったが流石に無理とすぐに気づく。
しかし私は冷静だった。今からでも阿蘇方面に行くスケジュールは立てられないか。
トロッコ列車の線を捨てたり、訪問する場所を変更すればなんとかなるのではないかと思った。
思考を高速で回転させる。もはや寝起きのテンションではなくなっている。
条件を変更しながら、繰り返し時刻表アプリで検索する。鉄道だけでなく高速バスの利用も検討した。しかし、どうしても時刻が噛み合わず、どこかで大きな待ち時間が発生してしまう。
そうすると阿蘇で時間が余って手持ち無沙汰になった上、スケジュールの玉突きで、三角港に行けなくなってしまう恐れが出てくる。
考えうる可能性をつぶさに検討したが、解は見いだせなかった。おそらく見落とした可能性は無いであろうと思われた。
というのも、今行ったような検討は、すべて事前に行っていたからだ。納得行くスケジュールにするには、先ほど発車時刻を迎えた1番列車に乗るより他にないと、既に結論されていたのである。
予定を組み直す
結局、阿蘇に行くことを断念し、近場の熊本城を軸に午前中の動きを組み立て直すことにした。これなら移動時間が少なくて住み、三角港方面への移動も間に合う。
これならば今日一日の時間の密度をなるべく落とさずに済むと判断した。
阿蘇に行けないは痛恨だが、熊本城も当然ながら熊本県を記述するのに欠くべからざる要素の一つであることは間違いない。
動きが決まったことで気持ちに余裕が出てきた。朝食はドトールにしよう。
落ち着いて身支度を整え、出発した。
ちなみに、寝坊の原因は何だったのかと言えば、昨夜摂取したアルコールだ。やはり慣れないことをするとどこかにしわ寄せが来るようだ。
後悔は一切無い。こちらで書いたように、非常に楽しい経験ができたからだ。
ただ、それはそれとして、朝から大変な目を見ることになってしまった。