今回の旅行は青森、そして北海道・函館への3泊4日の日程である。
1日目は青森に移動。1泊した後、日中は青森市内を観光する。その日のうちに函館に移動し、そこでさらに2泊するという行程だ。
このようになったのには経緯がある。
毎年秋頃、大学の同期が旅行を企画してくれる。今回はその行き先が函館だった。
同期たちは首都圏に住んでいたり、名古屋近郊に住んでいたり、私のように関西に住んでいたりする。そのため、函館で現地集合ことになった。
そこで問題になるのは、どうやって行くかだ。函館は人気の観光地であるがゆえに、前もって予約するにしても航空券は高い。だいたい2~3万円する。
なんとかもう少し安く行く方法はないかと思い、調べてみる。
まず安い移動手段と言ったら船だ。新日本海フェリーが舞鶴港から小樽港までの便を運行している。運賃は最も安いツーリストAプランで12,000円。深夜に出発して翌日の夜8時頃着く。流石に時間がかかりすぎるので却下。
シンプルに鉄道ではどうか。新大阪から新函館北斗までは約7時間かかり、運賃は3万円強。これなら飛行機のほうが安くて早い。
やはり普通に空路で行くしか無いのか。
JAL、ANAは高いかもしれないがLCCではどうだろう。しかし調べてみた限り、AIRDO、スカイマークは関西⇔函館の便を運行していない。
そんな中、FDA(フジドリームエアラインズ)が神戸⇔青森の便を運行していることを見つけた。
当時の日程、予約タイミングだと、燃料サーチャージを含めても9000円弱の運賃だった。これはかなり安い。
青森駅から函館駅までは陸路で移動する必要があるが、その運賃をざっと足し合わせても2万円弱。これは良い感じだ。このアイディアを軸に行程を考えてみる。
そこで思いついたのが、行程に青森観光を組み込むことだ。
1日目は飛行機で神戸から青森へ移動、そしてそのまま青森に宿泊する。翌日は青森を観光した後、新幹線で函館に移動、同期と合流する。
そうすれば交通費を安く抑えられる上に青森を楽しむことができる。素晴らしいではないか。
「宿泊代金を含めたら総額上がってるじゃん」と思われるかもしれない。それは確かにその通りなのだが、僕にとっては1日余分に旅行を楽しめるほうが断然大きい。
青森県には訪れたことがあったが、前に見て回ったのは八戸方面と弘前だったし、青函トンネルもまだ通ったことがない。
なかなか良いアイディアが浮かんだと、僕は内心ホクホクしていた。
こんな経緯で、行程は決まったのだった。