九州旅行も今日で4日目である。
個人的な感覚では、旅行は2泊3日程度がちょうどよいと感じる。
3連休ならば1年のうちに何度かあるし、これくらいの行程なら、金銭的にも負担が少ないからだ。何より長すぎないので飽きが来ないし、疲れすぎない。
その意味で、旅行の4日目にはちょっとした心理的ハードルがある。端的に言えば、旅行を続けるのが面倒臭くなってくる。
実際この日はちょっと帰りたくなっていた。
仮にここで旅行を中止して、帰宅するとどうなるだろう、と考えてみる。
まず、予約している宿はキャンセルしないといけない。今日の宿はキャンセル料が掛かるかもしれないが、明日以降の分は大丈夫だろう。
移動の方法としては新幹線だろうか。九州新幹線にはまだ乗ったことがない。少しワクワクする。
しかし、帰りの飛行機をもう既に予約していることに思い至る。こちらのキャンセル料は確実に掛かる。その金額も小さくはない。
結局、今から帰途につくのは、経済的に全く得策ではなさそうだという結論に至った。そもそも宿や飛行機をキャンセルするのも、それはそれで非常にめんどう臭い。
結論は至極当然で、「そりゃそうだろう」という、考える必要があったのかも分からないようなことなのだが、ともかく熊本城に向かう道すがら、こんなことを思っていた。
なんだか熊本城に申し訳なかったような気がする。振り返ってそう思った。