飛行機の時間の関係で、昼食を食べ損ねていた。
青森に来てからは、まだりんごジュース1本しか口にしていないため、腹が減っている。
私はラーメンを食べることにした。
聞くところによれば(というか『ラーメン発見伝(19)』によれば)、ラーメンは青森県の人に強く愛されているようだ。
「長尾中華そば 青森駅前店」に足を運んだ。
ラーメン屋に多い、先に食券を買うスタイルだった。
「あっさり」と、それよりも濃厚そうな「あっこく」で迷ったが、なんとなく「あっさり」を選んだ。
食券を購入し、店主に手渡す。
しばらくするとラーメンが運ばれてきた。
スープは透き通っており、深みのある醤油の色が印象的だ。
具はチャーシュー、ネギ、メンマとシンプルかつオーソドックスなもの。
味は煮干しの風味が力強く、香ばしい。油脂は全く浮いていないため、その名の通り非常にあっさりとしており、潔いと言っても良い味わいだ。
その一方で旨味がしっかりと抽出されているためか、物足りなさを一切感じることはなく、シンプルながら満足感があった。
青森県には朝からラーメンを食する文化があると聞く。
確かに、このような味なら、胃にモタれることなく、一日の活力を摂取できそうだ。
次は青森に来たときには、朝からラーメンを食べてみたいと思った。