五稜郭、そして五稜郭タワーを訪れた。
タワーの展望階からは、五稜郭のアイデンティティである星型の土塁を一望でき、観光の見所となっている。
加えて印象に残ったのが、最上階で展示されているミニチュア模型だ。
五稜郭の歴史を、解説文とともに分かりやすく紹介したものだ。
箱館戦争の舞台になるなど、中には血塗られたエピソードもある。だがミニチュアの人形たちはどこかコミカルで、微笑ましくなるような可愛らしさがあった。
展示を見るまで知らなかったのだが、箱館戦争終結後、函館の人々は、冬季に五稜郭の水堀に張る氷を切り出し、本州各地に発送して産業にしていたそうだ。
本来の使い方とは違っても、使えるものは使う。当時の人々のたくましさに目を細めたのだった。